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私の祖父が生まれ成人するまで暮らしていたという徳島県木頭村折宇中内という剣山の麓にあたる山深い廃墟に私は先月初めて訪れたのだが、その時に徳島市内からアマゴ釣りに来ていた岡部さんという年配者に偶然出会った。
人気の無い山奥から私がひょっこり現れると岡部さんは驚いた様子で身構えたが、事情を話すとさらに目を見開いて私の顔をまじまじと見た。
ワシはその中内の出じゃが。中川は中内に三軒あったでな、と。話を聞くとどうやら私の中川家は子供が10人以上も居る大家族で酒飲みが多い家系だったようだ。それは岡部さんがその後90歳になるお母様と話をされてさらに明らかになってきた。お母様とも電話で話したが耳が遠くてなかなか会話にならない。母も中川さんに会いたいと言うております、と岡部さん。私もお母様から当時の話しを聞きたいと思っています。そんなことで私は来週再び徳島に行くことになりました。
自分がどのような経緯を経て中川家の先端にいるのか。亡き祖父も父も祖母も何も話てはくれなかった。存命する母に聞いても話してはくれないし話したがらないので私は聞かないことにしている。
それほど私の家系は複雑で整然としないのだ。
祖父は私の知る限りでは2回は離婚をしているし、祖母は3回は離婚をしている。そして私の両親の父方の祖父と母方の祖母は婚姻関係にあり私が小学校に上がる前までは同じ高知の馬路村の家で暮らしていた。が、その苗字は中川ではなく手島なのである。小学生の頃に母に尋ねたことがある。なぜ手島家に中川家が同居していたのか? 母は、あんたも大人になったらわかるわね、と相手にしてくれなかった。そして未だに何も話してはくれない。
私はこの華麗でない一族のラビリンスの何事もわからずにあの世にいくわけにはならないのである。