この釣りキチ三子が操っている鮎竿は2020年のダイワ競技T85です。

一言で言うと鉄棒ですね。カチカチの先調子。
その訳は、それまでスペシャルにしか採用されていなかったZ-SVF(高密度なカーボン樹脂)がこの年から競技クラスのTにも採用されたからです。

なのでこの競技Tはカタログでの曲がり具合は極端な先調子ではなくSのちょっと尖がったぐらいの位置にありますが、贅肉が落ちてよりマッスルになった分だけ使用感は別ものと言ってよいほどカチカチのシャキーンなのです。

先調子とは竿の曲がる支点が竿穂先の方にあるので、正に曲がるところまでブランクスが贅肉なしの筋肉質ならカチカチ棒!
これより竿の曲る支点が下がってくると本調子、もっと下がると胴調子ということになります。
先調子のメリットは何と言ってもオトリ鮎をピンポイントで思うツボに素早く持っていけるということでしょう。
ただし、掛かった時に鮎が大きければ機敏に操作しないとノされます。
ヨッシーみたいな怪力プロレスラーもどきなら鬼に金棒ですが( *´艸`)

私が鮎釣りを何十年もやって竿がノされたのは一回限り、この競技T85でした。
紀ノ川の27㎝以上がバンバン釣れる後期に、ポイントを変えようとオトリ鮎を引きずりながら緊張感もなく上手にヘロヘロっと移動したときにうかつにも下竿になっていました。と、突然のドカンピュ! です( ゚Д゚)
うぉっと竿をためる間もなく、カチカチ棒の競技Tと天糸は一直線になりプッツンヒラヒラとなりました。
メタキングの0125も紀ノ川の巨鮎との綱引き大会ではプチッと血管が切れたように悲鳴を上げます。
徳島の吉野川でも25センチ以上がバンバン掛かるときに競技Tを使って大運動会となりました。
必死で下手についていかないとうかうかしていたらノされるのです。10匹釣ったら息が切れて目が裏返ったゾンビに変貌一丁上がりです。
紀ノ川も吉野川も共通していたのは、だだっ広い一面的な流れの強い場所で大岩ゴロゴロの石裏があって掛かり鮎を止めるバッファが無い川相でした。

それでもここにしか鮎は居ないだろうと思しき対岸のわずかなヨレにオトリ鮎を持っていくには、このカチカチ棒の競技Tでなければ仕事がはかどらないのです。

鮎釣りはポイントに入れて野鮎を掛けなければ釣果は始まりません。
掛けた後の事は死に物狂いで奮闘したらよいのです。
200メートル下がっても竿が折れずハリが折れず糸が切れず自分が溺れなければどんな無様でも鮎はゲットできます。
釣りキチ三子のこの場所は、私が紀ノ川や吉野川で息を切らせて白目を剝いたシチュエーションに酷似していました。
増水して鮎の居るポイントは対岸のオトリ鮎が送り込めるか否かのキワキワのシワシワなのです。
強い流れに負けないようにオトリ鮎をいち早く送り込み数少ないチャンスをものにするというスリリングな所作を、このスレンダーな三子は果敢に挑んで‥‥‥、いやドヤ顔で楽しんでいたのであります。

競技Tは感度は良いし楽しい竿には違いありません。
スイッチシステムで短くて強いパワータイプにセットすれば28センチまで対応可能とのことなので、初期から終盤までオールマイティに楽しめます。
皆さん、今シーズンもどこかの川でカチカチ棒を握って遊んでいる三子を見かけたらご指導のほどよろしくお願いいたします!

動画は2024の日高川納竿釣行
2025はグレ、アマゴに続いてアユでも奏でよ!
「釣りキチ三子 令和の伝説数え唄」

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